2019年11月02日発売の週刊ヤングマガジン2019年49号で『 皆殺しのアーサー』6話が掲載されました。
前回のあらすじは、砦を陥落させるためにモルドレッドを囮に使ったランスロットは、メーデン要塞の城門前で再会しました。
囮にされた事を怒るモルドレッドに、メーデン要塞の陥落を望む王のためにモルドレッドを利用したと言い放ったランスロット。
モルドレッドは怒り、ランスロットに斬りかかりますが返り討ちにされてしまいました。
過去、モルドレッドの母親がサクソン人に殺されていた事も判明しました。
ランスロットはモルドレッドの体を観察し、『ナニ』かを見つけました。モルドレッドを生かして利用しようと考えます。
ランスロットはモルドレッドの『ナニ』を見つけたのでしょうか?悪だくみの全貌がわかるのか?
今回のお話もまた惨殺、悲劇、血の雨が降るのでしょうか?
本記事では、皆殺しのアーサー6話『秘密』のあらすじと感想を紹介していきます。
※ここから先はネタバレ注意です。
▼前回の話をおさらい▼
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皆殺しのアーサー6話のあらすじネタバレ
【モルドレッドの過去の回想】
5~6歳と思われるモルドレッドが剣を持ち、大人のサクソン人の腹を突き刺しています。手前には腹から血が噴き出ているサクソン人の大人が転がっています。
母がサクソン人に殺された後の回想のようです。
モルドレッド少年を、大人のサクソン人が取り囲みます。取り囲んだサクソン人を睨みつけ、「サクソン人を皆殺しにしてやる」と決意するモルドレッド少年。
【現在のモルドレッドの場面に変わる】
ガラガラとうるさい音を聞き、モルドレッドは目を覚まし、夢を見ていたと気づきます。
現在の場所、周りの状況が分からないモルドレッドは周りを見渡します。
モルドレッドは荷車の上に乗せられて、移動させられています。
荷車を囲むように馬に乗ったアーサー王の騎士達がいます。
荷車の進行先には、エクスターの街の城門が見えます。
モルドレッドはエクスターの街に戻ってきたと気づくと同時に、メーデン要塞の戦いの結末がどうなったのか知りたがります。
モルドレッドの手に握られていた剣は、剣が抜けないように『再封印』されています。
剣を握りしめながら、メーデン要塞の戦いを思い返すモルドレッド。
美形であるが冷笑をうかべ、モルドレッドを見下した目でみるランスロットを思い出し身震いをするモルドレッド。
モルドレッドは考えます。
アーサー王の騎士団は怪物だ。
モルドレッド達を囮に使っておきながら罪の意識がまったくない。
キステニン王の首が刎ねられた時、騎士団入りを断るべきだった。
アーサー王達と関わり続ければエクスターの街は滅ぼされてしまう。
アーサー王達の好きにはさせないと決意するモルドレッド。
馬と人の間を通りぬけ、馬小屋にむかってまっすぐ歩くモルドレッドは、メーデン要塞で起こった出来事をコナヌス様に急いで報告するつもりです。
馬小屋の扉を開け、扉を閉めるモルドレッドに「どこに行くのか?」と尋ねる人物が馬小屋の中にいました。
モルドレッドが声のした方を見ると、ランスロットが馬小屋の通路中央に立っています。
メーデン要塞にいるはずの、ランスロットがエクスターの街にいる事を不思議がるモルドレッドに、ランスロットは「コナヌス王子に報告にいくのか?」と尋ねます。
モルドレッドは拳を握りしめながら歩き、ランスロットとすれ違います。
そのモルドレッドにランスロットは声をかけます。
「サクソン人の戦いを放棄するのか?そなたはメーデン要塞のサクソン人に勝つことができたのだぞ。」
「アーサー王の力を見たはずだ。強いサクソン人達からブリトン島を取り返すには、どんな策を使ってでも勝利が必要だ」
「本気でサクソン人を殺したいのなら、アーサー王に従うのが確実な道だ」
「強大な力を持つアーサー王のために『お前の剣をふるえ』」とランスロットは言いました。
しかしモルドレッドはランスロットの言葉に惑わされません。
またモルドレッドをランスロットは利用するつもりと見抜いています。
「私は剣の封印をといた、円卓の騎士に入る資格がない、失礼する」と言い立ち去ろうとするモルドレッド。
ランスロットはため息をついた後、「選択肢は存在しない」と言いました。
驚くモルドレッドにさらに「切り裂いた時鎧の隙間から、そなたの胸に彫られている刺青を見た、」と言葉を続けます。
驚愕し、振り返りランスロットを見るモルドレッド。
モルドレッドの左胸に彫られている刺青は、
戦いの神を象徴する短剣『サクス』の刺青、それは民族の誇りを刻むためのものだ
と説明し、「モルドレッドは『サクソン人』だな」とランスロットは言いました。
ランスロットは話を続けます「見かけはブリトン人にしか見えないが、怪力と耐久力は確かにサクソン人の特徴だ」
「よくサクソン人ということを隠し通せたな、どんな気持ちでサクソン人を殺してきたんだ?」と尋ねます。
【モルドレッドの少年時代の回想】
左手に剣をもつモルドレッド少年が、母の死体の前に立っています。周りには剣で突き刺されたと思われるサクソン人の死体が転がっています。
黒い立派なヒゲを蓄えたキステニン王が、モルドレッド少年の近くにきました。
モルドレッドの母親を救えなかったことを悔やみキステニン王。
キステニン王にモルドレッド少年は跪きながら宣言します。
「私はサクソン人ではない、ブリトン人だ」
キステニン王はモルドレッド少年に言いました「サクソン人の父のこと、ブリトン人の母のこと幸せだった生活を忘れ、今ブリトン人として生まれ変わったのだ」
【現在のモルドレッドの場面に戻る】
ブリトン人だと主張するモルドレッド。
サクソン人の記憶を捨て、ブリトン人のために戦っているのかとランスロットは納得します。
ランスロットは冷淡な笑みをうかべ『モルドレッドは素晴らしい』と言いました。
「正体がばれてしまうと、サクソン陣営ブリトン陣営にも行く場所がない、正体がばれてしまえばモルドレッドは終わりだ」
「安心してもよい、口外する気はない。私の命令に従い続ける限り」とモルドレッドの耳元でささやくランスロット。
モルドレッドの元から離れながらランスロットは「明朝、エクスターの街から本国キャメルフォードへ移動する」と言いました。
ランスロットはモルドレッドを脅迫し縛りつけるつもりです。
マントを翻しモルドレッドの元を立ち去るランスロットは冷ややかな笑みを浮かべ
「共にアーサー王のもとブリトン人のため戦えることを期待しているぞ」と心がこもっていないセリフをつぶやきました。
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皆殺しのアーサー6話の感想と考察
今回はモルドレッドの過去があきらかになった話でした。
前回のお話の回想シーン。
私はモルドレッドの街をサクソン人が襲撃し、母親を殺しモルドレッドを奴隷にしたと考えたのですが、どうやら違ったようです。
驚愕の事実も判明しました。モルドレッドはブリトン人とサクソン人のハーフでした。
母親が殺された集落は、ブリトン人、サクソン人の集落どっちだったのでしょうか?
モルドレッドがサクソン人の刺青をいれていた事を考えると、サクソン人の集落でモルドレッド達は暮らしていたと考えられます。
どこのサクソン人がモルドレッドの母を殺したのか?なぜ母は殺されたのか?
モルドレッドの父はどこにいたのか?死んでいるのか?
キステニン王はなぜ母親の殺害現場にかけつけたのか?
色々な謎がまだ残っています。
物語が進むと謎が解けていくのでしょうか?
アーサー王と一緒に戦っていると破滅すると予想するモルドレッドですが、サクソン人であることがランスロットにばれてしまいます。
脅迫してモルドレッドを利用する気まんまんのランスロット。
今回のお話でも人をイラつかせたら「皆殺しのアーサー」で一番のランスロット君の顔芸が冴えわたりました。
モルドレッドを脅迫する時の顔だけで3回はイラつかせてくれます。イライラしたい人は是非この話のランスロットを見てみてください。
まだまだ不幸が舞い込みそうなモルドレッド大変です。
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